地中熱について

明治時代の測候所の地中熱計測データを見てみる 

地中熱は太陽のエネルギーと気温によって発生する熱エネルギーです。
地熱住宅開発者の宇佐美氏は自身の研究論文の中で次のように書かれています。


・・・無尽蔵とも思えるこの熱はいったい何でしょうか?深い地中温度の経過を気象台で調べることにしました。しかし、50年余り地中温度は測定されていないとのことで、古いデータだけが保管されていました。

明治時代から1940年代まで、現代のような便利な温度センサーのない時代に、日本各地の気象台で地下10m(地域によっては5m)までの各深度10箇所について、昼夜測定し続けられていたのです。
そのことに、言葉にならないほどの深い感動を覚えました。

そして同時に、現代は、センサーを一度埋め込むだけで自動的にデータが取れるにもかかわらず、測定が中断されたままになっている事実。

文脈から外れますが、これは、人類を育んできた大地への関心の薄れの表れでしょうか?
20世紀末に日本文化が到達している座標点を象徴的に示されたように私は受け止めました。


『自分たちの住んでいる場所の地中熱はどうなっているんだろう?』


ふとそんなことを考えいろいろ検索してみましたが、宇佐美氏の書いたとおり、インターネット上では地中熱のデータは見つかりませんでした。
※気象台に直接問い合わせればあるのかも知れません。


その代わりに非常に面白いものを見つけました。


国立国会図書館が運営している[近代デジタルライブラリー]です。著作権期限の過ぎた明治時代の文献をインターネットで公開しているサイトです。

ここで各地の測候所が計測した明治時代の地中熱データを発見したのです。


『果たして本当に地中熱の夏冬逆転現象が起きているのか?』
それを調べるべく手書きの文献から数字を拾い出しグラフにしてみることにしました。


<続き 『100年前の文献から浮かび上がった地中熱』>