地熱住宅用語集

断熱戸(だんねつど)とは?

『断熱戸(だんねつど)』とは、窓の室内側に付ける断熱用の建具のこと。

建物の熱損失は、そのほとんどが開口部、つまりから起こります。

高断熱、高気密の家であればあるほど、家の快適性は『窓の断熱性能』に掛かってくるのです。また、夏は西日などの日射を遮ることが暑さを防ぐ大きなポイントとなってきます。

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そのため、地熱住宅では断熱材の入った断熱雨戸(だんねつあまど)を採用しているのですが、北海道や東北、信州などの寒さが厳しい地域では、冬場は雨戸の開け閉めをすることで冷たい空気が入ってしまうし、雨戸が凍り付いて動かなくなってしまったりするので雨戸は使えません。

←断熱雨戸(TOSTEM)

 

そこで、室内に断熱材の入った建具を付ける事で窓の断熱性を高めよう、というのが断熱戸の考え方です。

 

ここでは長野県松本市有限会社フォーエースさんが考案された断熱戸をご紹介することにします。信州は雪が多く、気温もかなり下がる雨戸を付ける事のできない地域です。

フォーエース代表の高山さんに断熱戸についてお話を伺いました。

『断熱戸は地熱住宅開発者 宇佐美さんとにアドバイスを頂き、打合せを重ねながら採用してきたものです。 熱材を入れた木製建具ですが、高さ2メートルを超えるようなものだと反りが大きかったり、柱の反りに対応できなかったりと、色々試行錯誤しています。しかし、断熱性能という面では、スゴイ!と感じられるものです。
それから、日中、または夜でも断熱戸の開け閉めによって部屋のコントラストが
変化するので、様々なシーンを演出させる事も可能だと感じています。 』

 洋室、リビング編(画像をクリックすると拡大します)

壁、天井、家具や床のタイルまでホワイトで統一した中に、ダークブラウンの建具をアクセントとした例です。

建具の高さは2.2メートル、表面材はタモ材に天然植物油脂着色剤(VATON)を塗装して仕上げています。

室内からの意匠的な違和感を出さないように苦労しました。 

上の建具を開けたところ。ガラッと室内の雰囲気が変わります。

右側の家具との間に建具が入り込むように、家具と壁の間にはスキマを設けてあります。 

写真には写っていませんが、サッシと断熱戸の間にカーテンを入れています。

吹抜けに面した開口に付けた断熱戸です。

建具のない部分の壁も建具と同じ仕上げにすることで、断熱戸をアクセントではなく壁の中に同化させている例です。

上の建具を開けたところを別アングルから撮っています。右側に見える白い機械は『蓄熱暖房機(ちくねつだんぼうき)』です。

建具に繋がる右手の壁も同じ材料とすることで、断熱戸が完全に空間に溶け込んでしまいます。

 和室編(画像をクリックすると拡大します)

和室に断熱戸を設けた例。

鴨居(かもい)と建具の枠を同化させ、また建具の表面には壁と同じ珪藻土(けいそうど)を塗り、断熱戸の存在を気づかれないよう工夫しました。

写真では分かりませんが、断熱戸の外側は外壁に近い色にすることで、外部から見たときの違和感をなくしています。 

 

上の断熱戸を開いたところ。

同じく、開いた建具がすっきりと壁に納まっているために、存在を感じさせません。

窓は二重サッシとして、室内側の窓は内障子のようなデザインのものを使用しました。

今度は逆に建具をアクセントとした例。

建具の表面には朱色の聚楽(じゅらく)を塗り、床の間のような存在感を持たせています。

手前は玉砂利飛び石を設けた奥行き90センチほどの坪庭空間としています。

建具を開いて、別アングルから見てみます。

開いた建具はアクセントになりながらも壁の中にきっちり納まり、朱色の壁のように見せています。

冬場は断熱戸を開き、太陽の光を取り入れます。室内に入った日射熱は足元の石に蓄熱されるよう考えてみました。(これをエコガーデンと呼んでいます)

 

断熱戸は寒い地域だけでなく、夏場の遮熱対策としても効果を発揮します。関西や九州地方で西日が良くあたる敷地や、どうしても西側に窓を設けないといけない場合の一つの解決策となるものでもあります。

『ここは温暖なところだから、寒さ対策は考えなくていいよ』という声をよく聞きますが、温暖化の進む現代、逆に暖かい地域こそ太陽光をどう遮るのか、どうやって熱を入ってこないようにするのか?を考えないと、無駄にエアコンを回し続けないと暮らせない『暑い家』になる可能性もあるのです。

 

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