Q 床下に蓄熱している他の地熱住宅との違いは?
Q 2000年度に地熱住宅(エコシステム)で環境省エネルギー住宅賞を受賞され、朝日新聞にも大きく紹介されてから関心をもってきましたが、いまだに他の床下を蓄熱槽にしている地熱住宅などとの差がピンときません。
A 地熱住宅エコシステムは、床下だけでなく、床下地中をすべて蓄熱層にした、自然を生かした壮大なもので、他の地熱住宅とは根本的に違います。
先日、温熱環境の3人の専門家に説明する機会があり、既成の学問を深めた人ほど、全く新しい考え方は受け入れにくいことが改めてわかりました。しかし、詳しい説明でご理解が深まると、感動も大きかったようです。すこし長くなりますが、新しい角度からご説明します。
Ⅰ 気温と地中温度
地中温度は、その地域の気温で決まります。正確には、地表面温度で決まります。
各深さの地中温度は、その時点で地表面温度が到達した温度です。したがって、各深度の年間平均
地中温度はほぼ年間平均 気温に等しく、年間平均地表面温度と同等です。
(図1 東京の気温と地中温度の月間平均温度)
気温と地中温度の関係からわかるように、もし、年中日平均気温が一定である地域があれば、
地中温度も気温と同じく一定に なるでしょう。
その地域が、ごく狭い地域、極小地域としてA住宅を想定します。
つまり、A住宅という極小地域の気温は室温に当たり、地中温度が床下地中温度に当たること
になります。
もし、A住宅が、建物部分も基礎周りも完全に外気の影響を受けない超高性能住宅で常に室温
が快適温度帯に維持されていれば、その床下地中温度も常に快適温度帯で、平均室温と床下
地中温度は同じになります。
そのような超高性能の住宅ができれば、たとえ、異常気象で記録破りの-10℃―20℃の寒波
の襲来があっても、地中温度は急には下がりませんから、快適温度帯の床下地中温度に支え
られて室温はわづかの低下で済むでしょう。
Ⅲ 床下地中が壮大な蓄熱層になり、室温と床下地中温度が一定になる「建物部分も基礎周りも完全
に外気の影響を受けない超高性能住宅」とは?
地熱住宅エコシステムは完全に外気の影響を受けないとまではいえませんが、断熱雨戸・
基礎外断熱強化・敷き設断熱などで少なくとも冬季は室温平均と床下地中温度(-1m)は
同等になりました。(図2 実測例)。
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