外断熱工法とは?

日射遮蔽対策を十分におこなってください!(断熱雨戸を日射遮蔽に利用する) 

★地熱住宅にお住まいのみなさま、今年も【日射遮蔽】に関するご連絡です。下記の点をよろしくお願いします★

すでに何度も何度もお伝えしている通り、【地熱住宅(外断熱・高気密住宅+地中熱利用)】では、夏の日射遮蔽対策は必須です。(エコリフォームをおこなったお施主様も同様ですので、下記の内容を十分にお読みください)

地熱住宅に限らず、高断熱・高気密住宅においては、夏に十分な【日射遮蔽】対策を行わないと、暑くなります。夏の地中熱(冷熱)を利用していますが、日射遮蔽をしっかりとおこなわないと、とにかく暑い家になりますので、よろしくお願いします。

【地熱住宅における日射遮蔽対策の基本】

1)断熱雨戸の利用方法について

・断熱雨戸が設置してある「大きな引き違いの窓」において、下記の写真のように、断熱雨戸を閉めてください。(画像をクリックすると拡大表示されます)
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<詳しくはこちらをクリック>

外断熱工法 

最近、にわかに外断熱(外張り断熱)という言葉が聞かれるようになりました。
大手ハウスメーカーでも採用し始めており、外断熱ブームは加熱の一途をたどっています。

 

ところで、そもそも外断熱工法とは何なのでしょうか?

 

2000年(平成12年)1月28日の朝日新聞「天声人語」で取り上げられたのがブームのきっかけと言えるかも知れません。ここでご紹介します。

 

▼マンションで暮らす知人宅を訪れて、盛大な窓の結露に驚いた。本人は「気密性がいいから仕方ないらしい」と、すっかりあきらめている

▼けれども実は、窓のように「見える」結露よりも壁の内側の「見えない」結露の方が、問題が大きいのだそうだ。カビが発生しやすいし、それを食べるダニの繁殖も勝手放題。建物そのものも弱っていく。たとえコンクリート製であっても、ひび割れから水が侵入すれば劣化する

▼そうした結露を防ぐ方法として、「外断熱」という耳慣れないことばを聞いた。省エネルギーのために入れる断熱材を、建物の内側ではなく外側に置いて、全体をすっぽり包み込むようにする方法である。なるほど、こうすれば室内の暖かい空気が冷たい壁にぶつかることはなく、結露しない。断熱の効果もぐんと良くなる

▼スウェーデンでは1973年のオイルショック直後、国を挙げて建物の省エネ対策を研究し、気象学や熱工学、微生物学、経済学などの専門家が4年がかりで具体策をまとめた。それ以来、外断熱が当たり前になったという(『日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク』、TBSブリタニカ)

▼日本はといえば、ビルでも住宅でも外断熱工法はほとんど採用されていない。科学的な検討をする前に、柱と柱の間に断熱材を詰め込むやり方が広まってしまった。手間がかからず、費用も安くできるためらしい。例外の一人が東京都小平市で工務店を経営する松井修三さんだ。9年前に外断熱の木造住宅を造ってみて良さを実感、以後はこれしかやらない。「断熱は寒冷地に限らず大事なことなのに、無関心な人があまりに多いですね」

▼スウェーデンでは省エネ対策を検討する際、あえて建築の専門家を入れなかった。慣習やしがらみを断ち切って、原理的にもっとも良い方法を探ろうとしたのだろう。

(朝日新聞2000年(平成12年)1月28日 金曜日「天声人語」より)

 

今現在、家づくりをお考えの方はとても大変だと思います。なぜなら、住宅を取り巻く環境が年々複雑化しているからです。

限られたコストの中で使い勝手採光採風といったことソフト面だけでなく、断熱構造耐震性耐久性メンテナンス性といったハード面まで検討しなければいけません。

 

ここでは、断熱の2大工法である『内断熱(充填断熱)』『外断熱(外張り断熱)』のメリット、デメリットを確認しながら、皆さんに最適な工法を選択して頂きたいと考えています。

単純にどちらがいい、悪いではなく、自分たちのライフスタイルにはどちらが適しているのか、を判断する材料として頂ければ幸いです。

外断熱と内断熱の違い 

さて、オイルショック以降、盛んに『省エネ』が謳われはじめました。
日本という国が環境問題を真剣に考え始めたきっかけといえます。

この頃から住宅に断熱材が使われ始めました。ここで使われていたのはグラスウールやロックウールといった繊維状の断熱材です。

このグラスウールなどの断熱材を、柱と柱の間に埋め込む(充填する)ように入れるのが『内断熱(充填断熱)』と呼ばれるものです。現在も新築住宅のほとんどがこの「内断熱」を採用していて、断熱工法のスタンダードと言えます。

これに対し、壁空洞を残したまま、柱の外側に板状の断熱材を途切れることなく張りつめるのが『外断熱(外張り断熱)』工法です。

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外断熱と内断熱の比較 

ここで、木造在来軸組工法の場合の内断熱と外断熱を比較してみます。

それぞれの項目について詳しく見てみましょう


内断熱工法(充填断熱)外断熱工法(外張り断熱)
断熱部(床・壁) 柱と柱の間に充填する
(壁の中に断熱する)
柱の外側に張り付ける
(壁の中は空洞)
断熱部(屋根) 天井
(小屋裏は室外扱い)
屋根
(小屋裏も室内空間となる)
断熱部(基礎)
(床下は室外扱いで換気)
基礎
(床下も室内と考える)
断熱材グラスウール・ロックウール
(繊維状断熱材)
ポリスチレンフォーム・ウレタン他
(板状断熱材)
普及程度
(日本)
圧倒的多数少数
断熱の連続性柱や土台などの
構造体で途切れる
基礎から屋根まで
途切れずすっぽり断熱
内壁壁体内通気 取りにくい
(断熱材が詰まっているため)
取りやすい
(壁の中に空洞ができる)
断熱性能確保しにくい
(繊維状断熱材の熱伝導率が高いため)
確保しやすい
(板状断熱材の熱伝導率が低いため)
気密性能確保しにくい
(断熱材の室内側で気密層を設ける必要があるが施工が難しい)
確保しやすい
(柱より外側で気密層が取れるため施工しやすい)
蓄熱性能低い高い
梅雨時室内湿度高くなりやすい低湿度を保ちやすい
梅雨時木部湿度高い
(外気に面しているため)
低い
(外気に面しない)
冬季室内湿度正常
(気密性が高いと乾燥)
乾燥しやすい
冬季木部湿度正常乾燥しやすい
換気効率低い高い
快適温度帯夏季低め、冬季高め夏季高め、冬季低め
地中温度利用不可能
(床下は室外として外部に開放しているため、地中熱を室内に取り込めない)
可能
(基礎外側で断熱しているため、地中熱を土間越しに室内に取り込める)
室内温度差
省エネ性低くなりやすい高い
施工性安易熟練が必要